
COMPANY PROFILE
- 会社名
- 株式会社長尾製作所
- 所在地
- 大分県佐伯市
- 事業内容
- 精密板金加工業
- サイトURL
- https://www.nagaoss.co.jp/
協働ロボットを導入する前に抱えていた課題
長尾製作所様は、大分県に本社を構え、精密板金加工を中心とした金属加工事業を手がける企業です。従業員は約150名ですが、近年は人材の確保や熟練技術の継承が大きな課題となっていました。特に溶接工程では、一人ひとりの技量に依存する部分が大きく、作業品質の安定とノウハウの伝承が難しいという問題を抱えていたのです。加えて、熟練作業者の負担が高まるばかりで、生産性の向上にも限界が見え始めていました。
導入した協働ロボットやサービスの内容
そこで長尾製作所様が選んだのが、ユニバーサルロボットの協働ロボットです。人と同じ作業空間で稼働でき、安全対策が容易な点が大きな特長です。特に「ダイレクトティーチング」と呼ばれる簡易プログラミング機能は、産業用ロボットと比べて操作のハードルが低く、短時間の研修でもスムーズに使いこなせるよう設計されています。
導入の決め手
- テスト溶接(突き合わせ溶接、ヘリ溶接、すみ肉溶接など)で、実際の製品づくりに問題なく対応できることが検証できたこと
操作のしやすさ
- わずか30分程度の指導で、初心者でも美しい溶接が可能
- 外国人従業員にも短期間で教育でき、言葉の壁を大きく感じさせない操作インターフェース
安全性
- 作業者が近づくとロボットが停止する仕組みを備えており、溶接光のリスク管理もしやすい
- シグナルライトなどの安全対策も充実しており、初めてロボットを扱う現場作業者にも安心
導入後の効果
導入後、最も大きなメリットとして挙げられるのが、短期間で操作を習得できることと、作業の安定化です。初心者や外国人スタッフでも、わずかな研修で溶接作業を担えるようになりました。結果として、以下のようなメリットがありました。
熟練技術者の負担軽減
- 単純作業や繰り返しの多い工程をロボットに任せることで、熟練者が高度な技術や品質管理に集中できるように
品質の標準化
- ロボットの安定した動作により、溶接の仕上がりにばらつきが少なくなり、製品のクオリティも向上
人材育成と生産性向上
- ロボットを活用しながら作業を習熟できる体制を整えたことで、新人・外国人従業員が即戦力として活躍
- 人材不足や技術継承の問題が緩和され、生産効率も改善
長尾製作所様は「今回の導入は大成功」と評価しており、これからも人とロボットがそれぞれの強みを生かし合う職場環境の実現を目指しています。